【書評】『図解 山崎元のお金に強くなる!』でお金との付き合い方を振り返ってみた
はじめに
「マイホームはローンを組んででも買うべきか…?」
「老後の年金額は大丈夫だろうか…?」
など、生活するうえでお金にまつわる悩みは尽きないのではないでしょうか?
幸福な生活、幸福な老後を送るには、必要充分なお金は欠かせないものです。
同様に、正しいお金との付き合い方もまた必要なものです。
不安はいろいろあると思いますが、不安を解消するには、お金にと正しく付き合えているか、考え方を再確認してみることが重要です。
本書を読んでみると、これまで染み付いていたお金に対する付き合い方、考え方を見直すキッカケになります。きっと目からウロコが落ちることでしょう。
著者について
著者である経済評論家の山崎元さんは、多数の著書を出されており、テレビなどにも多く出演されています。
なので、山崎さんをご存じの方や、著作を読まれた方も多くいらっしゃるかもしれません。
本書は、多くの著作の中でも「図解」を取り入れることで、より多くの人になるべくわかりやすく伝える工夫がされています。
概要
内容はこれまでの常識を覆すもので
「銀行など“お金のプロ”に相談してはいけません」
「年金は破綻しません・目減りするだけ」
「将来のためにマンションを買ってはいけません」
「生命保険には入る必要はありません」
といった、多くの人にとっては驚かされるものでしょう。
本書では、そんなお金の48の新常識を語っています。
感じたこと
そういう私も、現在も来たるべき老後もいろいろなお金に関する不安を抱えていました。
そんな不安を払拭しようと、資産を残さなければと思ってマイホームを買って、家族のためにたくさん保険に入ってと、今思えばお金に振り回される人生を過ごしていました。
しかし、本書で著者はお金を「自由を拡大する手段」と定義しています。
無理やり家を買ったり必要以上に保険に入ったりするのは、不自由になる愚かなことかもしれないと感じました。
不安を解消すべく、保険見直しの無料相談を受けたこともありました。
本書では、そういったサービスはなぜ無料なのかといった金融業界のカラクリについても言及されています。
不安であるからこそそういったサービスに頼ってしまいかちですが、それはリスクの高い行為だということを認識させられました。
不動産についても、たとえ自分が住む物件でも不動産投資の観点から「安ければ買う、高ければ買わない」というシンプルな答えに帰着しています。
その判断のための計算方法は本書に記載されていましたので、試しに計算してみたところ、私の家は割安で「買って正解」と安心できました。
おわりに
本書で語られるお金の新常識は、当たり前のようであっても実践できている人は少ないかもしれません。
実践できれば様々な不安から解放され、自由な生活を送れるようになるでしょう。
漠然とお金に対する不安を抱えている人は、ぜひ本書を一読してみてください。